茶の湯にはまったく無縁な人間だが、茶碗はひとつふたつ持っている。これはいつどこで手に入れたのか、はっきりとは思い出せない。ただ、
堀尾貞治さんの作品だということは間違いない。「さ」のサインも入っている。堀尾さんのかなり前の個展のときに売っていたのだろうか、買ったという記憶もないのだが。茶碗としてはまあ赤ちゃんみたいなものながら、堀尾さんらしいところも見えて嫌いじゃない。
今、よくよく見ると、茶碗の胴に林哲夫と鉄釉で小生の名前が書かれ白い上薬で半ば隠されている。さっぱり覚えていないが、そうすると注文して作ってもらったものだろう。それも覚えていないとは、もうろくしたなあ…。
こちらは去年の暮れに一個100円で求めた猪口(煎茶ですか?)。なんということのない、ありきたりのしなもの。だがちょっといい感じ。日本酒も煎茶もほとんどたしなまないけれど、小皿の代わりに使ったりしても面白い。