オデオン座の脇をリュクサンブール公園へ抜けるとヴォージラル通と交差する。この通りは東西に長〜いので注意が必要。その角にアール・マジュール書店。
リュクサンブール公園に沿ったメディシ通には古本屋が軒を並べている。舗道も広く道路の向いは公園なのでゆったりした気分でウィンドウ・ショッピングができるというもの。ボヌフォワ書店(Henri Bonnefoi)も二軒通しの大店。搬入中でありました。
手前のブランシャールは古書店。真ん中のド・ボッカールは出版社。赤茶色に塗られた店も出版書肆のジョゼ・コルティ。
ジョゼ・コルティには入ってみたかったのだが、あいにく定休日だった。
店内をのぞくと特価本の陳列台が。開店したときには舗道へ出すのだろう。
マルゴ書店は店開きを始めたところ。いったい何時だったのだろう。昼休みがあって午後二時くらいの再開(こいう時間割もよくあるので注意が必要)だったのかもしれない。午前中ではない。
ムッシュー・ル・プランス通(rue Monsieur-le-Prince)へ。ムッシュー・ル・プランスはコンデ公のことで公の居館があったために十六世紀の終わりからこの名があるそうだ(rue des Fossés Monsieur le Prince。革命直後にはしばらく自由通 rue de la Liberté と命名されていた)。この地域はかなり古いので道路も狭い。古くはパスカルも住んでおり、アルチュール・ランボーも下宿していた(現在の Le Polidor というレストランの上階)ことがある。改造中の古本屋。
中国書籍の店。日本料理屋も多いそうだ。あまり気づかなかったが。
脇にそれてドラヴィーニュ通の
バークリー・ブックス・オブ・パリス。
日本でもよく紹介されるレスカリエ(階段)書店(Librairie de L'escalier)。ドラヴィーニュ通とムッシュー・ル・プランス通の交わる角地。外壁のショー・ウィンドウ(la vitrine)のデザインがパリでも珍しい凝ったもの。向かって右ドラヴィーニュ通りの奥突き当たりに見えているのがオデオン・ヨーロッパ劇場。
サンフランシスコ・ブック・CO。ここも英文書だが、古本屋らしくて良さそうだった。
中国医学関係の出版書肆(Éditions PHU-XUAN)。飾窓の模型などが楽しめる。
この地域はだいたい網羅できたと思うが……。