林蘊蓄斎の文画な日々
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ピカピカの小学生

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水明洞で求めたはずだ。ときどきまとまって古い写真が表の均一箱のなかに出ていることがある。台紙の裏にもどこにも書き込みがないので、素性がまったく分からない。生徒は四十七名。全員男子で絣・縞の着物に袴を着けている。おそらく京都の市内の小学校だろう。

小学校令で義務制と教科書検定制ができたのが明治十九年(一八八六)。改正されて教育勅語が発布されたのが明治二十三年。上の写真に女子がいないのは男女別クラスだったためだろうが、実際、女子就学率は低く、明治二十六年で40.59%だったという。だが、三十三年に義務教育の授業料徴収を止めたため、三十五年には小学校の就学率は90%を超えた(通学率は68.4%)。小学校が義務教育六年限となったのは明治四十年。やはり日露戦争が現代日本の土台を固めたと言えるようだ、善くも悪くも。(年譜的記述は山住正己『日本教育小史』岩波新書、一九八七年、より)

担任の先生の背広姿からしてそう古い時代ではないか? ただ子供が全員和服は明治だろうと思う。しかも誰も学帽をかぶっていない。写真はトーンが美しく、深い黒がとてもきれいに残っている。台紙に写真館の名前すら見えないのは残念。
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by sumus_co | 2011-10-02 21:19 | 古書日録
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