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作品文庫

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またぞろ本の整理をはじめている。段ボール箱の数を減らしなさいという天の声が……。これまで手を付けていなかった箱を空ける……あな、恐ろし。作品社と貼り札をした一箱。そういえば、作品社の刊本も集めていたのだった。

雑誌『サンパン』が終わって小野松二の連載が途切れたままになっているため、そして淀野隆三日記に取りかかったため、ここしばらく作品社資料には触っていなかった。もちろん小野松二と淀野隆三は知り合いで、淀野に頼まれて作品社は梶井基次郎の小説全集を出している。

『梶井基次郎小説全集』
http://sumus.exblog.jp/6350954

また佐野繁次郎と小野松二は近所で育ち、同じ小学校(大阪の久宝小学校)の出身。佐野が雑誌『作品』の表紙画を描くのもある意味必然的だった(横光利一を通して再会したふしもあるが)。要するに小生が興味をいだいてきた人物3野(小野・淀野・佐野)はけっこうしっかりつながっているということなのだ。

『作品』第三巻第六号
http://sumus.exblog.jp/6830309

近頃は作品社の本が徐々に手に入り難くなっている(架蔵のものはだいたい安かったけれども)。どんな本を持っているかだけでも記録しておこう。まずは「作品文庫」。国会図書館の所蔵リストをベースに架蔵本と最近の目録で見つけた図版を掲げる(署名入りとはいえ値段に驚く)。作品文庫巻末の既刊リストを参照し、通し番号の付いている順に並べ替えた。

01 猫性語録 / 豊島与志雄. 昭13.05.16
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02 文化日本論 / 浅野晃. 昭13.
03 シナリオ若い人・泣虫小僧 / 八田尚之. 昭13.05.29
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04 文学の知識 / 本多顕彰. 昭13.06.07
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05 青墓の処女 / 浅野晃. 昭13.06.13
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06 私小説論 / 小林秀雄. 昭13.
07 自由主義とヒューマニズム / 清水幾太郎. 昭13.
08 シナリオ文学論 / 北川冬彦. 昭和13.
09 道化の町 / 大江賢次. 昭13.
10 折蘆集 / 佐藤清. 昭13.08.07
11 シナリオ太陽の子 / 八木保太郎. 昭13.08.16
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12 笑ふ恋人 / 尾崎士郎. 昭和13.
13 科学火陣 / 竹内時男. 昭13.
14 百鬼園先生言行録 / 内田百間. 昭13.09.15
15 田園通信 / 上林暁. 昭13.09.17
16 課題を衝く / 津久井竜雄. 昭13.
17 流行歌謡入門 / 時雨音羽. 昭13.09.29
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18 大空に翔けん / 芹沢光治良. 昭13.
19 シナリオ冬の宿・鶯 / 八田尚之. 昭13.11.01
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20 衣裳の経済学 / 井上鎧三. 昭13.
21 毛髪と寿命 / 式場隆三郎. 昭13.12
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22 文芸豆年鑑. 昭和14年版 昭14.
23 心理学と教育 / 波多野完治. 昭14.
24 五軒長屋 / 大江賢次. 昭14.
25 現代の記録 / 三木清. 昭14.
26 全体主義の構想 / 中河与一. 昭14.
27 あやめ文章 / 室生犀星. 昭14.
28 時代と道徳 / 三木清. 昭和14.
29 ゴーゴリ夜中に死す / ツェンスキイ[他]. 昭和4.
30 日本学の理念 / 藤沢親雄. 昭14.
31 作品コンクール / 作品社. 昭14.09.15
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本の寸法はいずれもおおよそ長辺19センチで、函入り上製、並製、グラシンあり・なし、など体裁はまちまち。《送料各六銭 上製各倍額》とあるので各巻とも並製・上製が選べたらしい。表紙の模様は小出楢重である。小野の弟・小野勇が『辻馬車』(波屋書房)という雑誌を藤沢桓夫らとやっており、その表紙はほとんどが小出楢重にタダで描いてもらっていた(一部だけ宇崎純一)。弟のコネで小野松二は雑誌の表紙やカットを小出楢重に依頼したようだ。

そうしてみると、3野だけでなく、波屋書房、宇崎純一までもひとつながりになってくるぞ! ついでに言えば、渡邊一夫と淀野隆三は同じ東大仏文でもあったし、それ以上に本好きで個人的にも親しかった。
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by sumus_co | 2011-08-06 20:51 | 古書日録
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