『東京考現学図鑑』のカラー図版より今和次郎・吉田謙吉共著になる『モデルノロヂオ』(春陽堂、一九三〇年)と『考現学採集』(建設社、一九三一年)。
カバー(復刻版、学陽書房、一九八六年)には「モデルノロヂオ」とある。昭和二年に紀伊國屋書店で彼らが展覧会をしたときに現代学(modernology)とすることが決まり、どうせ新名ならエスペラント語がよかろうということで「モデルノロギオ(modernologio)」に決まったそうだ(詳しくは佐藤洋子「今和次郎「考現学」の射程と比較文化」で検索されたし)。たぶん吉田謙吉が誤って(?)『モデルノロヂオ』としてしまったのだろう。