林蘊蓄斎の文画な日々
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MALONE MEURT

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ベケットのことを書いていてほとんど何も読んでいないというのはマズい。ということでとりあえず目についた『MALONE MEURT』(LES EDITIONS DE MINUIT, 1984)を日本の古本屋で買ってみた。かなり後版なので安かった。たぶんフランスで買っても同じくらいの値段。これが一九五一年の初版だと数万円はしているようだ。

書き出し。

 Je serai quand même bientôt tout à fait mort enfin. Peut-être le mois prochain. Ce serait alors le mois d'avril ou de mai. Car l'année est peu avancée, mille petits indices me le disent. Il se peut que je me trompe et que je dépasse la Saint-Jean et même le Quatorze Juillet, fête de la liberté. Que dis-je, je suis capable d'aller jusqu'à la Transfiguration, tel que je me connais, ou l'Assomption. Mais je ne crois pas, je ne crois pas me tromper en disant que ces réjouissances auront lieu sans moi, cette anée.

下手な飜訳は省略するが、だいたいの意味は「とにかく私はもうすぐ死ぬだろう、来月あたりか、四月か五月、たぶん六月か、または七月か八月までもつだろうか、いやもたないな……」みたいな感じ。洗礼者ヨハネ降誕日、パリ祭、キリスト変容祭、聖母被昇天と祝日を挙げてだんだん日を伸ばしてゆくところがミソ。なんだかもっと読んでみたくなった。ベケットの伝記を執筆したジェームズ・ノールソン(James Knowlson)がベケットの印象的な言葉を引用している。

《tout ce qu'on peut faire, c'est essayer de chanter, mais on chante avec des paroles qui trahissent. 》

人ができるのは、しゃべろうと試みることだけだ。だが、ことばはしゃべろうとする者を裏切る……。しゃべろう(chanter)は「歌おう」とも。

  ÷
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いまどきゲーンズブールでもあるまい、と思いつつ、なにげなく借りたCD。結局、初期のジャズ、ボサノバ、あるいはレゲエふうの曲が好きだ。「コーヒー・カラー」はおしゃれな一曲。褐色の女性を口説いているのでしょう。

J'aime ta couleur café
Tes cheveux café
Ta gorge café
J'aime quand pourmoi tu danses
Alors j'entends murmurer
Tous tes bracelets
Jolis bracelets
A tes pieds ils se balancent

Couleur café
Que j'aime ta couleur café

C'est quand même fou l'effet
L'effet que ça fait
De te voir rouler
Ainsi des yeux et des hanches
Si tu fais comme le café
Rien qu'à m'énerver
Rien qu'à m'exciter
Ce soir la nuit sera blanche

Couleur café
Que j'aime ta couleur café

L'amour sans philosopher
C'est comme le café
Très vite passé
Mais que veux-tu que j'y fasse
On en a marre de café
Et c'est terminé
Pour tout oublier
On attend que ça se tasse

Couleur café
Que j'aime ta couleur café
[PR]
by sumus_co | 2011-02-03 21:32 | 古書日録
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