林蘊蓄斎の文画な日々
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Beckett raconté par les siens

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ずっと以前『magazine littéraire』No.372(magazine littéraire, janvier 1999)を買ったのだが、読む機会のないまま放置してあった。このところ風邪の後で無理しないようにということもあり(なにしろ新潟への出張がひかえてます)、こたつ読書の時間を増やすようにしたので、ざっと目を通すことができた。

ベケット特集号。ベケットについては百円で買った『マーフィ』(早川書房、一九七二年)を読み始めたが挫折した、そんな程度の読者である。とにかくフォトジェニックというか、絵になる風貌だなあというくらいの興味しかないが、特集そのものはなかなか面白い。上の写真は一九六四年、パリにて、Giséle Freund 撮影。

まずは Evelyne Pieiller による略歴をちょっとだけ引用する。

1906年4月13日 Samuel Barclay Beckett は父 Bill と母 May の次男としてダブリン郊外の Cooldrinagh に生まれる。元来はユグノーだったベケット家は不動産業をいとなむ裕福なプロテスタントで、父は事務所をダブリンに構えていた。学校時代のベケットはピアノを習い、クリケットやラグビーに興じ、チェスに熱中した。トリニティ・カレッジでフランス文学を学んだ。

1922年にアイルランドを離れる。

1928-30年 パリ時代。エコール・ノルマル・シューペリウールの講師となり、ジェームス・ジョイス一家と親しくなった。ジョイスに薦められてダンテやブルーノについて雑誌『Transition』執筆し、詩「Whoroscope」、エッセイ「Proust」を発表した。フィリップ・スーポーらの勧めで「フィネガンズ・ウエイク」の一部などをフランス語に訳した。

1931-1936年 ダブリンのトリニティ・カレッジで教鞭を執る。最初の小説を書く。1933年に父が死ぬ。死の床で息子に向って「闘え、闘え、闘え」と言い残した。

1936-39年 ドイツ旅行。美術館を訪れ、ドイツ語を学んだ。何の理由もなくパリでぽん引きに刺される。『Murphy』出版(1938)。パリに永住することを決意しシュザンヌ(Suzanne Deschevaux-Dumesnil)と本気で付き合い、フランス語で詩を書き始める。1953年まで英国の出版社とは関係しなかった。

1939-44年 ドイツ軍の侵攻によって南部へ移住。アルカション(Arcachon)でマルセル・デュシャンと再会。1941年9月パリに戻り、レジスタンスに身を投じる。裏切りによる崩壊後、シュザンヌとともにルシヨン(Roussillon)の農家で働く。1944年、レジスタンスの最集合。

1945-53年 赤十字で奉仕。集中的に傑作を書きはじめる。「Watt」「Eleutheria」「Mercier et Camier」「Molloy」「Malone meurt」「L'Innommable」そして「En attendant Godot」。母死去。母に対する執着は強かった。ファヴォリット街つづいてサン・ジャック街に住む。1950年、エディション・ド・ミニュイのジェローム・ランドン(Jérôme Lindon)がベケットの出版を決意、1951年に『Molloy』と『Malone meurt』、1952年に『En attendant Godot』が刊行された。1953年1月3日、バビロンヌ劇場で最初の「ゴドー」が上演された。

1954-58年 兄の死。「ゴドー」が世界的に知られ始める。1958年『La Question』が発禁となる。

1961年 シュザンヌと結婚。1969年ノーベル文学賞受賞。ジェローム・ランドンがストックホルムへ出向いた。1970年ごろより健康すぐれず。長篇「Worsword Ho !」を嫌々ながら英語で書く。妻の歿後数ヶ月、1989年12月22日に死去。

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ロジャー・ケンプに当てられたベケットの手紙。モロッコのホテルについて書かれているようだ。
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by sumus_co | 2011-01-30 21:30 | 古書日録
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