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頼山陽遺墨展覧会目録

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『頼山陽遺墨展覧会目録』(恩賜京都博物館、一九三一年一〇月二五日〜一一月八日)。最近、拝読するようになった「昭和初期抒情詩と江戸時代漢詩のための掲示板」は杉山平一さんと頼山陽や梁川星巌が同時に登場するというまったく奇特なブログである。その影響で、このところ江戸漢詩を少し読んでみようかというような気持ちになっている。

京都の小生がよくのぞくいくつかの古書店では、その均一台に頼山陽『日本外史』の端本(それもいろいろな版元の)が今でもゴロゴロころがっている。よほど版を重ねたものだろう。ずいぶん昔、小生も虫の食った『評註日本外史』(一八七七年版)全二十二巻を百円で買った。「これが百円かあ〜」と思ったものだ。田舎の書棚にまだ置いてあるが、ピラパラッと数頁めくっただけで、積んどく本の代表みたいなものになっている。そんなふうに外史はムチャクチャよく見かけるが、山陽詩とか文とかはめったに見ない。いちおう明治版を二冊持っている。これも端本ではつまらないので「日本の古本屋」を検索してみたりするもののカゴに入れるまでにはいたっていない。

この目録もたぶん『評註日本外史』と同じころに買ったのだろう(北御所書房、千円、という納品書が挟んであった、日付は一九九八年一月一八日)。あらためて内容を点検してみると、この遺墨展には、屏風や軸物、詩帖、外史稿本、書簡、関連の画(大雅や竹田ら含む)もかなり出ていたようだ。上の二番目の写真は口絵のうちから「五十鈴川詩」。もっと手軽に山陽の書を見たいと思ってネットを探すと早稲田大学の「古典籍総合データベース」に当った。頼山陽の筆蹟のイメージを明瞭にいつくも見ることができる。なかでは書簡がとても魅力的である。またここに蔵されている山陽の印譜がすばらしい。

この目録の終わりの方に「山陽著書」十七タイトルが挙っている。天保から明治にかけての版本。真筆はどうしようもないが……版本はひょっとしてという気になる。また、その所蔵者が細川清助なのがちょっと意外だった。細川清助は京都および東京で主に教科書などを発行した版元の主(『書影でたどる関西の出版100』にも英語の教科書を取り上げてある)。頼山陽の版本のコレクターだったわけだ。今日初めて気づいたが、なんとなく納得できるような気もする。
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by sumus_co | 2010-12-05 21:12 | 古書日録
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