林蘊蓄斎の文画な日々
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額縁ほぼ完成

お約束通りウンチク流仮額縁の製作手順をカンタンに説明しておきたい。材料は板と角材、塗料は水性の塗料で白、赤(朱)、黒の三色。刷毛、筆洗などは適宜必要。板材はMDFパネルの5ミリ厚を使用。角材は白木(30×13ミリ)を以前は使っていたが、今回はもっともエコノミーな32×20ミリの赤松材を選んだ。

まずは作品のサイズと数に合わせて板材と角材をカットする。これはサイズ表を渡しておけばドゥーイットの店なら無料でカットしてくれる。今回は自分でカットしたのでけっこう微妙に狂いが生じているが、それもまたよし。絵と枠の隙間は10ミリに設定。
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カットした素材を木工用ボンドで接着する。要するに蓋のない浅い箱を作るわけだ。
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締め金具でしばらく圧力をかけて乾燥させる。
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たくさん作るときには締め金具では手間がかかる。同じサイズ同士を積み上げて重しをのせる。
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締め金具ほど確実ではないが実用には問題ないようだ。ただこの写真くらいの本の重みでは不充分、実際にはこの三倍くらい積み上げた。段ボール箱に入れて載せると処理しやすい。
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数時間放置すれば接着している。冬場は少し乾燥が遅い。出来上がった浅い箱の角などの不揃いな部分をのこぎりでカットし、必要ならカンナをかけてから、ざっとサンドペーパーで表面を整える。そして枠の周辺だけに白い下地を塗る。すでに書いたようにジェッソというアクリル塗料(白の成分は石灰と炭酸カルシウム)。中央部は絵で隠れるので必要なし。
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白が乾燥すれば、つづいてオレンジのジェッソを塗る。
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さらに乾燥させて黒を塗る。前回はテンペラでやったが、今回は枚数が多いのでこれもアクリル塗料のブラックで間に合わせる。
b0081843_2053145.jpg

乾燥したらごく軽くペーパーをかけ、布で磨く。塗りっぱなしだとマット(つや消し)だが、磨くと半光沢になる。
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光沢が欲しいときにはアクリルの光沢ワニスを別に塗る。塗ってみると、ちょっと安っぽいので中止。半光沢にするため塗り直した。
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絵を入れてみる。黒はだいたいどんな絵柄にも無難に合う。むろんグレーでも、何色でも好みの色を塗ればいい。
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絵はネジクギで裏から留めることになる。今回の出品作はほとんどが板に描いている。一部はキャンバス。この仮額だとセットするときに画板の裏面およびキャンバスの木枠に小さな穴が空く。これが難点。ただし一般のはめ込み式では絵の端が傷み易く一長一短とも言える。

最後に額縁の裏面に吊り金具を取り付け、紐を通せば、できあがり。カンタンとはいっても、それなりの労働であった。
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by sumus_co | 2010-09-15 20:57 | 画家・林哲夫
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