林蘊蓄斎の文画な日々
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松本竣介・内容見本

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『松本竣介編集「雑記帳」復刻版』(松本竣介編集「雑記帳」復刻委員会、一九七七年六月)および『松本竣介・手帖』(綜合工房、一九八五年)の内容見本。某氏より頂戴した。実物はどちらも手にしたことはある。しかし架蔵せず。

『雑記帳』(一九三六年一〇月〜三七年一二月、十四冊。ウィキに24号まで出たとあるのは?)はオリジナルを一冊持っている。本格的な文芸雑誌で、画家の余技ではない。

《一九三八年から四〇年にかけての松本竣介は、「都会風景」の多産な作家となっている。松本竣介がそのなかで生活し、そのなかで生活の資をかせぎ、そのなかで『雑記帳』の編集長として理想的な分か運動の誕生を夢想し、自らも詩を書き、アフォリズムを発表し、そのなかで結婚し、そのなかで愛児をもち、そのなかで愛児を失った都会に対する哀歓、生活を愛した松本竣介の詩、生活を愛することが人間として正しく生きることにつながる松本竣介の詩がすみずみにまで透徹した画面となっている。》

土方定一が内容見本に寄せた文章の一部。この書き方ではちょっと時代が合わないが……。『雑記帳』オリジナル揃いが今現在の「日本の古本屋」で25万。復刻版は4.5。

『松本竣介・手帖』は竣介が持ち歩いていた手帖五冊を復刻したもの。別冊を入れて六冊揃い。

《松本竣介は数多くのスケッチを遺していますが、この度発刊する5冊は、彼自身が鋏と糊で作りあげ、常に持ち歩いた手帖類の一部で、いずれも傑作期作品の素ともなるスケッチが、ときには文章をまじえて描かれています》

四、五年前だったか、岡崎のみやこめっせで開催される春の古書大即売会で、生田氏が『松本竣介・手帖』を片手に持って「これ五千円だったんですよ、安いでしょう!」と目の前に突き出して見せてくれた。「ウッ」と言葉に詰まったことを昨日のように思い出す。その頃も今も3〜4万ぐらいが相場だろう。春の古本まつりも掘り出しものはけっこうあるんだと肝に銘じた(そのわりには今春『パンドラの匣』を取り逃がしたのは、なんとも不覚、ギリギリギリ)
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by sumus_co | 2010-09-01 20:34 | 古書日録
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