ウィリアムモリスでの「ちくま」表紙画展の芳名帳などが戻って来た。先週ずっと留守をしていたために本日受取ることになった。多くの方に来場いただいき深謝申し上げたい。感想など描き込んでくださったのを楽しく読ませてもらった。店主の加々美さんからのメッセージの一部を引用させていただく。
《ウィリアムモリスにとっても、私にとっても、楽しいビックリする1ヶ月になりました。林さんのお客様はもちろんのこと、モリスの近くのお客様も、いつになく作品を読んで、ブツ、ブツ……と言っていかれたのが私には嬉しい幸せなことでした》
情景が目に浮かぶようだ。いつもは三十代サラリーマン男性客がほとんどだというから、そうとう個性的な人たちが一時的に増えたのかもしれない。
芳名帳に質問が一件。トポールのこと。トポールをしきりに取り上げていたのは別に何か書こうというつもりではありません。昔からひっかかっていた作家でしたので。二月にパリ行きを前にしてフト思い出したわけです。今回いろいろ勉強させてもらいました。トポールと日本の関係などもう少し調べたら(まずはもっと基礎資料を集めて……)面白いかなとも思います。
展示作品は先に戻っていた。
『ちくま』四月号の表紙になった上の「窓」(イスタンブル)がいいですねと言ってくれる人が多かった。
これはしばらく拙宅の玄関に掛けておこう。いつでもご相談させていただきますので、お問い合わせください(欄外に問合せ先あり)。
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立原道造記念館が「開館13周年記念特別展「立原道造が遺したものたち 愛蔵品を中心として」(開催中〜9月3日)終了後、休館することになったそうだ(いちおう「立原道造の会」に入っているので報告書が届いた)。その後、資料等は窪島誠一郎へ寄託され、最終的な落ち着き場所について関係者が協議を重ねるという。主な後援者だった鹿野琢見(弥生美術館創設者)の死去にともなう財政難が直接の原因。