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豊田勝秋

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『薫酒入山門』(http://sumus.exblog.jp/12306887/)で豊田勝秋に少し触れたところ『生誕一〇〇年記念 豊田勝秋展』図録(石橋美術館別館他、一九九七年、ブックデザイン=西岡勉)を頂戴した。有り難い。作品図版、年譜、資料目録などもたいへん参考になる(ざっと見たところ『薫酒入山門』は資料リストには挙っていないようだ)。なかで注目したのが年譜のこの記載。

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大正十四年七月二十五日に代々木練兵場から「初風」「東風」の二機が欧州を目指して飛び立った。飛行機はフランスのプレゲー19A2型だったが、飛行士四人(各機二人搭乗)はむろん日本人。彼らに主催者朝日新聞の広告主有志寄贈として豊田勝秋作の楯が贈られた。

偶然にも最近入手した『朝日新聞社欧州訪問大飛行記念画報』(一九二五年一〇月一〇日大阪朝日新聞付録)にその楯の表裏の写真が出ている。ちなみにこれも資料リストには見えない。ボロボロだが記事はちゃんと読める。二百円にて某堂店頭で求めたもの。

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両機は東京を発ったあと大阪〜太刀洗(九州)〜平壌〜ハルピン〜〜モスクワ〜〜ベルリン〜パリ〜ロンドン〜ブリュッセル〜リオンと各地で熱烈歓迎を受けながらローマまで16,535kmを何とか無事飛翔し終えた(幾度か不時着はしたようだ)。飛行士一行はいったんパリに戻りマルセイユから「鹿島丸」に乗り込んだ。神戸港に帰国したのが大正十五年一月六日である(同書第二輯、大正十五年二月十一日大阪朝日新聞付録による)。

パリのル・ブールジェ飛行場で歓迎している在留邦人の写真にのぼりを持った黒眼鏡の柔道五段石黒敬七の姿が見えている。
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by sumus_co | 2009-12-05 21:57 | 古書日録
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