渋谷から銀座線・丸ノ内線と乗り継いで荻窪へ出る。ささま書店へ直行。店頭百円均一が名高いが、店内も見る値打ちは充分にある。海外文学や詩集のコーナーをじっくりながめる。岩佐東一郎宛署名入り渋沢孝輔『場面』(書肆ユリイカ、一九五九年)があった。田中栞女史によれば奥付の著者名が間違っている珍本。他に渋沢の名前と所書きだけを切り取った封筒の断片が挟まれていた。お値段はそれなりだった。結局は三好達治『故郷の花』(創元社、一九四六年四月一日)二百円だけというお寒い買物。すみません。
十九時前に古本酒場コクテイルへ。高円寺の駅前も少し変わったようで道に迷うかと心細かったけれども、難なく到着できた。トークショーは満員御礼、入れなかった皆様、申し訳ありませんでした。