林蘊蓄斎の文画な日々
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最新商業書式上巻

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楠間亀楠編『最新商業書式上巻』(文明社、一九二七年三十五版)。内容はさまざまな書式見本があり、そこに記入したり印紙を貼ったりして練習をする問題集のようなもの。商号登記申請書、振替貯金加入申請書、請求書、受取証、註文書、売買契約書、送状など。電報頼信紙は下記のようなもの。今ならメールですむところ。

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この本の所有者の名前が記載されている(検索しても情報は出なかった)。ローゴとはどういう意味だろう?

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楠間亀楠(くすまきなん)は和歌山県生まれ、東京高等商業学校卒。商業学校の教師から転じて宝文館、南光堂などに努めた後、一九二三年に本郷菊坂に文明社を創業した。商業関係書を多数出版している。以上『出版人物事典』(鈴木徹造、出版ニュース社、一九九六年)より。

÷

『菱』の「モダニズム詩人 荘原照子 聞書」を紹介したところさらに既刊号を二冊頂戴した。それを読んでいると、やはり荘原が投稿していた短歌の雑誌『白梅』(創刊一九二二年七月〜終刊一九二五年三月)の大正十二年三月号に当時山口高商の学生だった小方あきらの書いた「白梅二月歌会」の記録があり、そこに中原中也が登場している。当時山口中学三年だった中也は白梅の月例歌会に参加した。その様子を小方はこう書き留めているという。

《批評にうつると中原君先づ一等歌に奇矯な批難を加え[ママ]て、満座を笑はせる》

これは後年の有名な中也のカラミを連想させるたいへん微笑ましくも貴重な記録である。このとき十五歳。手皮氏が引用しておられるそのときに選に入った中也の歌一首。

 舟人の帆を捲く音の夕空にひびき消えゆき吾内に入る

参考[未刊詩篇・初期短歌
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by sumus_co | 2009-10-05 21:07 | 古書日録
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