加藤八千代『子供の夕暮』(中村書店、一九五九年一一月)。三月に中村書店の『Bibliophil 詩歌文芸書目録』のことを書いた。
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そして昨日、この本を某氏よりご恵投いただいた。感謝です。
中村書店は三冊ほど出版物があるそうだが、調べてみると、本書の他に笹原昌介訳『ラフォルグ詩集』(一九六〇年八月一〇日)と加藤郁乎の句集『えくとぷらすま 』(一九六二年九月二〇日)らしい。漫画を多数出している中村書店とまぎらわしくて、ヒット数がメチャクチャ多いが、詩歌はこのあたりだろう。
加藤八千代は一九一二年生まれ。書肆ユリイカより第一詩集『愛と死の歌』(一九五五年)を刊行。日本精米製油株式会社研究室勤務になっている。一九四〇〜四四年にかけて旧理研鈴木梅太郎研究室副手を勤め、初期理化学研究所に関する著作もある。またカネミ油症裁判に関わったようである。
中村書店の広告がカッコいいので紹介しておく。掲載誌は『詩学』一九六二年六月号と一一月号(小さい方)。この時期のこの雑誌なら、版下をもらってというようなことではなく、おそらくラフな指定だけで印刷所で処理するのではないかと思うが、それにしても他社の広告より明らかに目立っている。
エクスブログがこのところ連日の通信障害でマイッタ。半日もつながらないと禁断症状でイラついてくるから困ったものだ。