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中之島図書館

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阪急淡路で堺筋線に乗り換え北浜下車。中之島へ。京阪の駅ができてその周辺の整備工事が行なわれている。中央公会堂の前で新婚カップルが記念撮影をしていた。ここで披露宴でもやっているのか。

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中之島図書館で調べもの。検索してみると今探しているドンピシャな大阪関連の雑誌が所蔵されていることが分かったので、書庫から出してもらう。ところが十冊を合わせて製本されていた。しかもコピー禁止。表紙だけを取らせてもらうように強いてお願いして何とか許可してもらった。これは最近ちょっとない昂奮モノの表紙だった、むふふふ(むろん個人的な興味です)。十冊の内六冊の表紙をカラーコピーしてもらって六百円(一枚百円也)。この雑誌、只今現在「日本の古本屋」には出ていない。出れば欲しいが……。

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そこから歩いて国立国際美術館へ。「ルーブル美術館展 美の殿堂の子どもたち」はいちおう見ておく。地下三階のうねうねした展示会場にそれなりに多数の人々が集まっている。今、上階でガソリン男が火を放ったらパニックだな、などと縁起でもないことを考えるが、そうなったらどうしようもない。人が少なければ楽しめる展示だと思う。どれか呉れるというのなら、イラン、スーサ出土の「台車にのったハリネズミ」(紀元前12世紀)をもらってあげてもいい。子どもが走らせて遊んだのだろう、五センチくらいの長さの台車の上に数センチの丸いハリネズミが載っている玩具。ミニカーみたいのものだ。この絵葉書を買おうとしたら、あまりに印刷が悪いので止した。

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地下二階の「慶応義塾をめぐる芸術家たち」が目当て。今朝、メールボックスに某氏よりこんなメールが入っていた。

《先日、浪速書林から送られてきた目録に、「妖精の距離」が掲載されています。画は阿部芳文と記載されています。春鳥會、昭和12年10月15日発行。第一詩集。限定100部とあるが、残存は10部位といわれる極稀少本。西脇順三郎は「シュルレアリストとしての純粋の代表的傑作だと思う。」(「瀧口修造の芸術」昭49)と評している。等の説明がつけられています。因みに値段は462万円。》

で、ショーケースの中にはその462万円の現存約十部のうちの一冊が横たわっていた。もちろん以前にも世田谷で見ているが、値段を教えてもらったばかりだったので、感慨ひとしお。『馥郁タル火夫ヨ』その他もあった。瀧口修造のバーント・ドローイング等は何度見ても見飽きない。小生の中では瀧口はほとんど美術家でしかなくなりつつある。

慶応義塾幼稚舎、普通部を出ている駒井哲郎の版画はいいにしても目新しくはない。ただし『三田評論』のために描いたスミのカットが愛らしく盗みたくなる逸品だった。数十点はあったろう。五センチ角ていどのさほど駒井らしくない。しかしリリックな駒井の本質がこの小さな世界にあるような気がした。

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つづいて同じフロアの「やなぎみわ 婆々娘々(ポーポーニャンニャン)」へ迷い込む。ヴェネチアと同じ展示だそうだ。大作写真なのだが、なんとなく十九世紀末のフランスのサロン絵画を見ているような質感、モチーフは変身というか老衰願望で、かえって若いなあと思わせられた。暗くて狭い通路を抜けていちばん奥の部屋へ入ると、サロン風の巨大額縁に入った若くて老いている巨人女に取り囲まれる。今、入口にガソリン男が現れたら(トラウマ!)、この部屋で窒息死するしかないのかと思ってぞっとした。

http://www.yanagimiwa.net/exhibition/index.html

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西区京町堀1-8-31 の Port Gallery T へ。先の楢橋朝子さんの写真展を見逃したのは残念だった。ギャラリー奥の部屋に一点だけ展示してあった。ニューヨークで刊行された作品集も見せてもらう。今日まで開かれているのが田邊真理「浸透する記憶」。成安造形大学の学生さんだそうだが、なかなかしっかりしたコンセプトを持っている。やなぎみわに吹き飛ばされるということはないように思われた。

Port Gallery T

http://www.portgalleryt.com/home.html
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by sumus_co | 2009-07-11 18:36 | 古書日録
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