林蘊蓄斎の文画な日々
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MOJO WEST 1.9

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かわい書房の三冊二百円で植草甚一『ぼくのニューヨーク案内』(植草甚一スクラップ・ブック33、晶文社、一九八六年八刷)とヘンリー・ミラー『南回帰線』(世界文学ライブラリー32、講談社、一九七一年)、森荘己池『宮沢賢治物語 雨ニモマケズ』(小峰書店、一九五九年七版)を買った。

しかし帰宅してよく点検してみると『ぼくのニューヨーク案内』には黄色いマーカーで線引きが数カ所、そりゃそうだよな、と思いながらも多少落胆。『雨ニモマケズ』は吉井忠の挿絵入りながらカバーのない裸本、装幀は森芳雄だったのかあ、とこちらもちょっと落胆。『南回帰線』は、まあ、とくにどうということはない、数合わせだった、が、ところが、これですよ、このチラシが挟まっていた(!) 検索してみると、こんなコメントがヒット。

《「頭脳警察」のファーストアルバムには、京都府立体育館で1972年1月9日に行われた第2回のMOJO WESTでのライブ音源も使われているということですね。/榛名山のベースで連合赤軍の9人目の総括死者が出ていた同じ日に「頭脳警察」は、「世界革命戦争宣言」「銃をとれ」「赤軍兵士の歌」の<革命三部作>をMOJO WESTで歌っていたわけですね。》

《1972年1月、府立体育館で行われた「MOJO」では、ザ・モップス、カルメン・マキ、頭脳警察ら、西部講堂ではぐくまれた奔流が街に繰り出した格好となった。おなじころ、京大経済学部助手の竹本信弘が朝霞自衛官殺害事件の容疑で全国指名手配になった。竹本関連でガサ入れになったスナックのいくつかから、この「MOJO」の前売券が見つかった。コンサートは、公安警察が会場の府立体育館を囲み、緊迫した雰囲気のなかで行われた。 》

一九七二年一月九日、元の持主がコンサートに『南回帰線』を持参していたか、どうかは分からないが、四つにきれいにたたまれて挿まれていた。ちなみに「MOJO」とは最近でもマイク・マイヤーズがギャグとして使っているように、セックス・アッピールとでも理解しておいていいだろう。「リビドー」と同類か。

前売券を置いている店のリストも興味深い。同時代を京都で過した人にはたまんらんだろう。小生は四国の片田舎で石膏デッサンに励んでおりました。

UFOの左側にアビー・ホフマン(Abbie Hoffman)の言葉が引用されている。

そこでもしおれたちがあらゆる遊びを享受しているという
イメージを出すことができたら、フェスティバルは
きっとものすごい影響力をもつだろうよ
遊びというとき、おれが意味しているの
は、激しい経験、人がその潜在能力を
全面的に展開せざるをえないほど
激烈な経験なんだ
そのとき人生は生きて
いるものになる
生きることが
遊びなのだ
政治的には妥当で
ないものが、政治的に妥当
なものより、一層、有効性を
持つわけなんだよ

アボット・ハワード・ホフマンは社会活動家でユース・インターナショナル・パーティ("Yippies")の創設者の一人。一九六八年にはシカゴ・エイトの一人として警察隊と衝突して逮捕されたり、一九六九年のウッドストックではザ・フーの演奏中に演説をしようとして、ピート・タウンゼントと殴り合いになったりと、派手な活動をしていた。七一年には『Steal This Book』(Pirate Editions )を出版して、そのタイトル通りに書店でその本を盗む若者が続出したとか。その後も反体制的な活動を続けて何度も逮捕されている。一九八九年にフェノバビタールを大量に嚥下して死亡。五十二歳だった。(ウィキより)
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by sumus_co | 2009-06-03 21:31 | 京のお茶漬け
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