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古絵葉書

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Makino氏より勧業館で絵葉書を入手されたというメールが届いた。「須磨一ノ谷海辺(列車の進行)」(上)と「須磨一ノ谷古戦場」。

《古本と違って絵葉書には出版年が明記してありませんから、正確にはいつ頃のものかわかりません。(これが下関や門司の風景絵葉書ですと、下関要塞司令部の検閲・認可の日付が明記してあるのですが。)しかし、表面には「きかは便郵/CARTE POSTALE」と、万国郵便連合の公用語であるフランス語をちゃんと使っていますから、1945年の米軍進駐以前であることは確かでしょう。(山陽本線の神戸・姫路間の電化はずっとあとの1958年。)いっぽう、九六は1912〜1926年に製造されたので、それ以降の撮影のはずです。なお、兵庫・姫路間は国有化前の1899年にすでに複線化しています。

「須磨一ノ谷古戦場」と題するもう一枚は同じところを反対方向から撮っています。山陽本線と並行して電車が走ってきていますが、これは現在の山陽電鉄の前身である兵庫電気軌道の電車でしょうか?》

機関車の種類には疎くてまったく分からないが、細かに特定できれば時代ももう少し絞れるかもしれない。「はかき」が「はがき」になったのは昭和八年。切手面の文面スペースが半分使用できるようになったのが大正七年、それ以前は明治四十年以来文面は三分の一と決まっていた。そっちはどうですか?

どちらも絵葉書の様子からして昭和のものとは考えにくい。多分大正のものだろう。兵庫電気軌道が一ノ谷まで開通したのは明治四十五年、塩屋までが大正三年、明石までが大正六年ということだから、だいたい合致する。現在の山陽電鉄須磨浦公園駅のあたりだろう。かつては敦盛塚と一ノ谷という停留所があったが(昭和二十年と十八年に休止、後廃止)、それは須磨浦公園駅の西方と東方になるようだ。「須磨一ノ谷古戦場」という表示から推測すれば、この風景は現在、国道二号線沿いにある源平古戦場記念碑の周辺と見るのが妥当だろう。


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もう一枚はPippoさんより頂戴した(葉書として使用)「湯ヶ原名勝 藤木川」。こちらもたぶん大正後半かと思う。橋だけでなく、もう少しランドマーク的なものが写っていれば……。岩がかなり大きく川幅も狭いようなので奥湯河原に近いのだろうか?
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by sumus_co | 2009-05-04 20:57 | 古書日録
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