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佐野繁次郎資料三点

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水明洞で百円だった佐野資料三冊。まず『美術の秋 昭和七年』(週刊朝日臨時増刊号、朝日新聞社、一九三二年十月二五日)。帝展、二科展、院展、青龍社展、構造社展。

22頁に「工場」佐野繁次郎の図版がある。これは『美術新論』(第7巻10号、1932年10月1日発行、美術新論社)の図版よりも鮮明だ。サインの部分がはっきり見える。佐伯祐三のサインに似ている。また、巻末の「出品総目録」には次のようにある(実際は縦書き)。

 二〇四 工 場  佐野繁次郎
 二〇五 裸 婦  同
 二〇六 K    同

これは「佐野繁次郎略年譜」(橋秀文編、『佐伯祐三と佐野繁次郎』展図録、二〇〇七年)の記載と少し違っている。

《9月、二科第19回展に出品(3日-10月4日、東京府美術館):《工場》、《女》(Cat.no.SS-O-2)、《K》。》

「女」は図版として掲載されているが、「裸婦」ではなく白い着衣の女性を側面からとらえたもの。「女」がこのときの二科出品作ではなかったか、または『美術の秋』の記述が間違っているのか。サインはそっくりである。


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もう一冊は『第6回現代日本美術展』(毎日新聞社、一九六四年)。表紙は猪熊弦一郎作品。招待部門出品作として図版掲載されている。

 67 佐野繁次郎 生娘  130.3×97

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『佐伯祐三と佐野繁次郎』展図録に

 SS-O-31 女 1964 130.0×96.7cm 神奈川県立近代美術館

として掲載されている作品と同一だと思われる。もう一冊は名前だけ。『第6回日本国際美術展』(毎日新聞社、一九六一年)、東京都美術館で開催された。

 54 佐野繁次郎 進化ナカバ  〃[油] 145.5×112.2

『佐伯祐三と佐野繁次郎』展図録には同一と見られる作はない。タイトルが似ているのは《SS-O-24 進化の途中 1960 130.4×161.6cm》で、寸法がほぼ同じなのは《SS-O-26 二つの太陽 1961》である。
  
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by sumus_co | 2009-05-01 21:44 | 古書日録
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