林蘊蓄斎の文画な日々
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結婚指輪

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小島政二郎『結婚指輪』(大阪新聞社、一九四六年)。蟲文庫さんで買った四冊目。小島政二郎は先日の『嘘の店』が良かったのでつい手が出た。装幀者の名前がないが、これも宮田重雄だろう。「重」の印が裏表紙に捺してある。挿絵は志村立美。

「大阪新聞」は大正十一年に「南大阪新聞」として創刊、昭和八年に「日本工業新聞」(現・産業経済新聞)を僚紙として創刊、「夕刊大阪新聞」改題を経て昭和十五年に「大阪新聞」となったそうだ。戦後、最終的には二〇〇四年に産業経済新聞社に吸収合併された。

この版元でよく見かける本は織田作之助の『それでも私は行く』(一九四七年、装幀・挿絵=田村孝之介)だろう。この小説は京都が舞台で、世界文学社など敗戦直後のトレンディなスポットが実名で数々登場する。「京都日日新聞」連載(昭和二十一年四月二十五日〜七月二十五日)の後、大阪新聞社から刊行された。面白いのは、一年半ほどで辞めているが、織田は昭和十四年に日本工業新聞社に入社していること。敏腕記者だったという。

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終日雨。よって「古本検定」の問題を仕上げてしまう。まだ締切までには間があるので、少し入れ替えをするかもしれない。やはり難易度には悩んだ。明らかに誰でも分かるものはいいとして、中級と上級の差をどうするか。一応、ネット上に情報がなるべく出ていない本ほど上級という基準で選んでみた。が、後で考えたら、このブログで書いてしまった本が何冊も入っている(!)、ま、いいか、国家資格じゃないしね。
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by sumus_co | 2009-04-14 20:59 | 古書日録
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