『EQMM』第六巻第八号(早川書房、一九六一年八月一日、表紙=上泉秀俊)。トンカ書店の入口に『EQMM』が百円で積み上げてあった。挿絵で誰か……と思って、めくってみたら、北園克衛が四冊あったので求めた。なかなか力の入ったレイアウトで、一冊に十数点も掲載されている。他に、難波田龍起や村井正誠の号もあった。
つづいて入った汎芽舎でも北園克衛カバーのクイーン『最後の女』(ハヤカワ・ミステリ文庫、一九七六年)が100円だったし、こういう偶然はちょっとうれしい。北園・ハヤカワ、ありそうで、探してみると、あんがいないもの。一九七六年の創刊時から手がけており、病床で最後までしていたのもハヤカワの仕事だったそうだ(金澤一志氏による)。一九七八年六月六日歿。『EQMM』第六巻第八号から北園カット・ギャラリーを。